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マウスピース矯正「シュアスマイル」完全ガイド|特徴と選び方

マウスピース矯正「シュアスマイル」とは?基本情報と特徴

歯並びを美しく整えたいけれど、目立つ矯正装置は避けたい。

そんな悩みを抱える方に朗報です。シュアスマイル(SureSmile)は、米国デンツプライシロナ社が開発した最先端の3Dデジタル技術を活用した矯正治療システムです。アメリカでは20年以上の歴史がありますが、日本で発売されたのは2021年と比較的新しい矯正システムになります。

私は歯科医師として多くの矯正治療を手がけてきましたが、シュアスマイルの精度の高さには驚かされました。従来の矯正治療と比較して、より正確かつ効率的に歯を動かすことができるのです。

シュアスマイル矯正の最大の特徴は、精密な3Dスキャン技術を用いて、患者さん一人ひとりの口腔内状態を詳細にデジタル化できることです。このデータをもとに、治療のスタートからゴールまでの歯の動きを3Dシミュレーションで事前に確認できます。つまり、治療開始前に仕上がりイメージを確認できるのです。

「本当に自分の歯並びが良くなるのか不安…」

そんな患者さんの声をよく聞きますが、シュアスマイルなら治療前に完成イメージを見ることができるので安心です。

シュアスマイル矯正の3つの大きな特徴

シュアスマイル矯正には、他の矯正システムと比較して際立つ特徴があります。ここでは、患者さんにとって特に重要な3つのポイントを詳しくご説明します。

1. 治療前に仕上がりイメージを確認できる

シュアスマイル矯正では、治療を始める前にCTスキャンを行います。専用のシステムに歯型のスキャンデータを取り込むことで、治療の過程や仕上がりイメージなどを3D画像で確認できるのです。

私のクリニックに来院される患者さんの多くは、「自分の歯がどう変わるのか見てみたい」という希望を持っています。シュアスマイルなら、その願いを叶えることができます。

事前に仕上がりのイメージを確認できるので、治療のゴールが明確になるだけでなく、患者さまの不安を軽減し治療に対するモチベーションを高める効果もあります。また、要望なども伝えやすく歯科医師と治療のゴールを共有できるため、安心して治療をすすめられるでしょう。

2. 歯根の動きを正確にコントロールできる

シュアスマイル矯正は、歯根の動きも精密にコントロールできるという特徴もあります。従来の矯正治療では、二次元的なレントゲン画像などを基に、歯や歯根の位置や向きをコントロールしていました。

しかし、シュアスマイル矯正では、専用のシステムに取り込んだ歯型のスキャンデータと、レントゲン写真やCT画像を照合することが可能です。3次元的に歯根の位置や角度などをコントロールできるため、従来の矯正治療よりも高度で精密な治療が受けられるのです。

私が特に感心したのは、この精密なコントロール性です。歯の表面だけでなく、歯の根元や顎骨の位置まで詳細に3Dで再現できるため、より確実な治療計画を立てることができます。

3. より効率的に治療をすすめられる

矯正治療では、より美しい口元を目指すためにマウスピース矯正の後にワイヤー矯正を行うことがあります。シュアスマイル矯正は、3D技術によってワイヤー矯正の製作だけでなく調整も可能です。

ロボットが歯科医師の指示通りに正確に調整するため、効率的に治療の精度を高められます。また、治療期間を短縮できるケースもあるでしょう。

実際に私のクリニックでは、従来の矯正治療と比べて通院回数が減り、患者さんの負担が軽減されています。忙しい現代人にとって、これは大きなメリットではないでしょうか?

 

シュアスマイルでできる矯正治療の種類

シュアスマイルの魅力は、その柔軟性にもあります。3Dデジタル矯正・シュアスマイルでシミュレーションした後は、患者さんのご希望や症例に合わせて、マウスピース矯正とワイヤー矯正のどちらも選択可能です。

マウスピース矯正(シュアスマイルアライナー)

透明なマウスピース型矯正装置をつけて治療します。目立たないため、人前に出ることが多い方や見た目を気にする方に特におすすめです。

シュアスマイルのマウスピースは、透明なマウスピース矯正の中でも、その高い精度と効率性で注目を集めています。他のマウスピース矯正と比べて、歯、歯根、骨の3Dデータを基にした詳細な治療計画を立てられるため、より精密な治療が可能です。

また、ロボットによる精密製作で高いフィット感と耐久性を実現しています。治療中に歯の動きが想定と異なった場合でも、3Dシミュレーションを修正し、柔軟に対応可能なのも大きな特徴です。

私の患者さんからは「装着感が良い」「違和感が少ない」という声をよく聞きます。これは精密な設計によるものでしょう。

ワイヤー矯正(表側・裏側)

従来のワイヤー矯正も、シュアスマイルの3D技術を活用することで、より精密な治療が可能になります。特に裏側矯正は、歯の裏側にワイヤーの矯正装置を取り付けるため、表からは目立たないという利点があります。

シュアスマイルのワイヤー矯正では、3Dデータに基づいてロボットが精密にワイヤーを曲げるため、より効率的で正確な治療が可能です。従来のワイヤー矯正よりも治療期間が短縮されるケースも多いです。

複雑な症例や大きな歯の移動が必要な場合は、ワイヤー矯正の方が適している場合もあります。私たち歯科医師は、患者さん一人ひとりの状態に合わせて最適な治療法を提案しています。

シュアスマイル矯正の費用と治療期間

矯正治療を検討する際に、多くの方が気になるのが費用と治療期間です。ここでは、シュアスマイル矯正の一般的な費用相場と治療期間についてご説明します。

シュアスマイル矯正の費用相場

シュアスマイル矯正は、他の矯正治療と同じく保険適用外です。歯科医院ごとに費用は異なりますが、一般的に22〜100万円程度が相場です。「気になる前歯だけを治したい」など、治療する範囲が限られる場合は費用が抑えられる傾向にあるでしょう。

ただし、部分矯正を希望しても、お口の状態によっては全体矯正が必要になる場合もあるので注意が必要です。シュアスマイル矯正の費用は、治療に必要なマウスピースの枚数やお口の状態などによって異なります。

私がいつも患者さんにお伝えしているのは、単に費用だけで判断するのではなく、治療の質や医師の経験、アフターケアも含めて総合的に検討してほしいということです。安さだけを追求すると、後々問題が生じることもあります。

治療期間の目安

シュアスマイル矯正の治療期間は、歯並びの状態や治療の範囲によって異なりますが、一般的には6ヶ月〜2年程度です。軽度の歯並びの乱れであれば、半年程度で治療が完了するケースもあります。

シュアスマイル矯正の特徴として、3Dデジタル技術による精密な治療計画と効率的な歯の移動により、従来の矯正治療と比べて治療期間が短縮される可能性があります。

ただし、治療期間は個人差が大きいため、正確な期間については歯科医院での診断が必要です。私の経験では、患者さんの協力度合いも治療期間に大きく影響します。指示通りにマウスピースを装着していただけると、より効率的に治療が進みます。

シュアスマイル矯正の治療の流れ

シュアスマイル矯正の治療は、どのように進められるのでしょうか?ここでは、一般的な治療の流れをステップごとに詳しくご説明します。

1. 歯型のスキャン

まずは、レントゲンやCT撮影などの精密検査を行います。その後、口腔内スキャナーを使って患者さんのお口の中を3Dスキャンします。従来のような型取りは基本的に必要なく、ビデオカメラで撮影するだけなので、患者さんの負担も少なくなっています。

私のクリニックでは、最新の口腔内スキャナーを導入しており、わずか数分で精密なデータを取得できます。患者さんからは「思ったより簡単だった」という感想をよくいただきます。

2. 歯の動きを確認

撮影したデータをもとに、シュアスマイルの専用ソフトウェアで歯の動きをシミュレーションします。このとき、患者さんと一緒に治療後の歯並びのイメージを確認します。

このステップが、シュアスマイル矯正の大きな特徴です。治療前に仕上がりイメージを確認できるため、患者さんの不安を軽減し、治療へのモチベーションを高めることができます。

3. 治療計画の立案・診断

歯科医師が詳細な治療計画を立案します。このとき、歯の移動順序や移動量、治療期間などを決定します。シュアスマイルの3Dシミュレーションを活用することで、より精密な治療計画が可能になります。

私は常に患者さん一人ひとりの状態に合わせたオーダーメイドの治療計画を心がけています。「この歯並びをどう改善したいか」という患者さんの希望をしっかりとヒアリングし、最適な計画を立てています。

4. マウスピースの作成・受け渡し

治療計画に基づいて、マウスピースを作成します。シュアスマイル矯正では、治療に必要なマウスピース一式がアメリカから届きます。マウスピースが届いたら、装着方法や注意点などを詳しく説明します。

私のクリニックでは、初回装着時に丁寧な指導を行い、患者さんが安心して治療を始められるようサポートしています。「どのくらいの時間つければいいの?」「痛みはあるの?」といった疑問にも一つひとつお答えしています。

5. 治療をすすめる

マウスピースを1日20〜22時間装着し、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換していきます。定期的に歯科医院を受診し、治療の進行状況を確認します。

治療開始後は、2カ月に1回程度の通院で、1回につきマウスピースを2~3枚お渡しするのが一般的です。従来の矯正治療と比べて通院回数が少なくて済むのも、忙しい方にとっては大きなメリットです。

6. 保定期間

予定の矯正期間が終了したら、歯並びを安定させるための「保定」期間に入ります。保定装置を装着して、整った歯並びを維持します。

矯正治療において、この保定期間は非常に重要です。せっかく整えた歯並びを長く保つためにも、指示通りに保定装置を使用していただくようお願いしています。

シュアスマイル矯正のメリット・デメリット

どんな治療法にも長所と短所があります。ここでは、シュアスマイル矯正のメリットとデメリットを公平に解説します。

シュアスマイル矯正の5つのメリット

シュアスマイル矯正には、以下のような主なメリットがあります。

  • 目立たない:マウスピース自体は透明なプラスチック製なので、装着しても目立ちにくく、周囲の人に気づかれるリスクは少ないといえます。金属アレルギーの方も安心です。
  • 着脱できる:マウスピースは着脱可能で、食事のときにははずして自分の歯で食べることができます。また、歯磨きもいつも通りできるため、口腔衛生を保ちやすいです。
  • 違和感や痛みが少ない:従来のワイヤー矯正と比べて、口内の違和感や痛みが少ないという特徴があります。
  • 通院回数が少ない:2ヶ月に1回程度の通院で済むため、忙しい方でも続けやすい治療法です。
  • 治療前に仕上がりイメージを確認できる:3Dシミュレーションにより、治療前に仕上がりのイメージを確認できるため、安心して治療を始められます。
  • 私の患者さんからは特に「人に気づかれずに矯正できる」「食事の制限がない」という点が好評です。社会人の方や人前に立つ仕事の方にとって、目立たない矯正方法は大きな魅力となっています。

シュアスマイル矯正の3つのデメリット

一方で、以下のようなデメリットもあることを理解しておく必要があります。

  • 装着時間や交換時期を守る必要がある:効果を得るためには、1日20〜22時間の装着が必要です。自己管理が難しい方には向かない場合があります。
  • 治療できないことがある:複雑な歯並びの問題や重度の噛み合わせの問題は、マウスピース矯正だけでは対応できないケースもあります。
  • マウスピースのお手入れが必要:マウスピースは定期的な洗浄が必要で、紛失や破損のリスクもあります。

私は患者さんに治療法を提案する際、こうしたデメリットも含めて丁寧に説明するよう心がけています。患者さんの生活スタイルや自己管理能力も考慮して、最適な治療法を一緒に考えていくことが大切です。

シュアスマイル矯正は比較的ゆるやかなマウスピース矯正装置といえるでしょう。そのため、治療成果は患者さまご自身の努力次第という部分もあります。装置や治療について担当医と相談し、そのメリット・デメリットをよく理解した上で治療に進みましょう。

シュアスマイル矯正を選ぶ際のポイント

シュアスマイル矯正を検討する際、どのような点に注意して歯科医院を選べばよいのでしょうか?ここでは、失敗しないための重要なポイントをご紹介します。

経験豊富な矯正歯科医を選ぶ

シュアスマイル矯正は、高度な3Dデジタル技術を活用した治療法ですが、最終的には歯科医師の経験と技術が治療結果を左右します。経験豊富な矯正歯科医を選ぶことが、成功への第一歩です。

日本矯正歯科学会の「認定医」や「専門医」の資格を持つ歯科医師は、一定の経験や知識を持っていることが第三者によって認められています。また、治療実績が豊富な医院を選ぶことも重要です。

私自身、多くの症例を手がけてきましたが、経験を積むほどに対応できる症例の幅が広がり、トラブルへの対処能力も向上します。

充実したカウンセリングと説明

良い歯科医院は、治療前のカウンセリングと説明が充実しています。治療計画、期間、費用、リスクなどについて、わかりやすく丁寧に説明してくれる医院を選びましょう。

特にシュアスマイル矯正では、3Dシミュレーションを用いた治療計画の説明が重要です。治療前に仕上がりイメージを確認できるかどうかは、安心して治療を受けるための大きなポイントとなります。

私のクリニックでは、初回カウンセリングに十分な時間をかけ、患者さんの疑問や不安に一つひとつお答えするよう心がけています。「わからないことは何でも聞いてください」という姿勢で臨んでいます。

設備・機器の充実度

シュアスマイル矯正を適切に行うためには、最新の設備や機器が必要です。特に、口腔内スキャナーやCTなどのデジタル機器が充実している医院を選ぶことが望ましいでしょう。

最新の機器を導入している医院は、より精密な診断と治療が可能です。また、デジタル技術を積極的に取り入れている医院は、常に最新の治療法を学び、提供しようとする姿勢の表れでもあります。

私たちココロデンタルでは、CT・マイクロスコープ・口腔外バキュームなどの最新医療機器を導入し、高品質な治療の提供に努めています。

アフターケアの充実度

矯正治療は、装置を外した後のアフターケアも重要です。保定期間のサポートや定期的なメンテナンスが充実している医院を選びましょう。

「治療が終わったらそれで終わり」ではなく、長期的な視点で歯並びを維持するためのサポートを提供してくれる医院が理想的です。

私たちは「10年20年先も通院できる歯科医院」を目指しており、患者さんの口腔内写真や検査結果のデータをしっかり管理し、生涯を通じたサポートを約束しています。

まとめ:シュアスマイル矯正で美しい笑顔を手に入れよう

シュアスマイル矯正は、最先端の3Dデジタル技術を活用した矯正システムとして、多くのメリットを提供しています。治療前に仕上がりイメージを確認できる点、歯根の動きを精密にコントロールできる点、効率的に治療を進められる点など、従来の矯正治療にはない特徴があります。

マウスピース矯正とワイヤー矯正のどちらも選択できるため、患者さんの希望や症例に合わせた最適な治療法を選ぶことができます。特に、目立たず着脱可能なマウスピース矯正は、社会人や人前に立つ機会の多い方に人気です。

ただし、どんな治療法にもメリットとデメリットがあります。シュアスマイル矯正を検討する際は、経験豊富な矯正歯科医のもとで、十分なカウンセリングを受けることが大切です。

私たちココロデンタルでは、患者さん一人ひとりの状態やご希望に合わせた最適な矯正治療をご提案しています。最新の設備と技術、そして豊富な経験を活かして、皆さまの美しい笑顔づくりをサポートいたします。

矯正治療は、見た目の改善だけでなく、噛み合わせの改善や口腔衛生の向上など、健康面でもさまざまなメリットがあります。ぜひ、専門医によるカウンセリングを受けて、ご自身に最適な矯正治療を見つけてください。

美しい笑顔は、あなたの人生をより豊かにするきっかけになるかもしれません。シュアスマイル矯正で、理想の笑顔を手に入れましょう。

詳しい情報や無料カウンセリングについては、ココロデンタルまでお気軽にお問い合わせください。あなたの笑顔づくりを全力でサポートいたします。

ココロデンタル 院長 小林 弘樹 Hiroki Kobayashi

経歴

2010年 日本大学歯学部卒業

2010年 日本大学歯学部附属歯科病院勤務

2011年 大崎シティデンタルクリニック勤

2015年 麻布シティデンタルクリニック勤務

2017年 ココロデンタル恵比寿

2021ココロデンタル西麻布

恵比寿の歯医者・歯科|ココロデンタル恵比寿