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インプラントで歯並びは改善できる?矯正治療との違いを徹底

インプラントで歯並びは改善できる?矯正治療との違いを徹底

目次

 

渋谷区恵比寿の歯医者・矯正歯科「ココロデンタル恵比寿」です。
「インプラントで歯並びを治せるのか」と疑問を持つ方は多いですが、結論から言うとインプラントは歯並びを根本的に改善する治療ではありません。
しかし、人工歯の形や配置を工夫することで、見た目が整うケースもあります。
矯正治療とインプラントのどちらを選ぶべきかは、治療の目的や口腔環境によって異なります。
今回は、インプラントが歯並びに与える影響や、矯正治療との違い、最適な治療計画について詳しく解説します。
自分に合った治療法を選ぶための知識が得られるでしょう。

 

インプラントで歯並びが整うケースと整わないケース

インプラントが見た目のバランスを整えるケース

インプラントは人工歯を埋め込む治療ですが、歯の色・形・位置をある程度調整できるため、結果的に歯並びが改善されたように見えることがあります。
特に前歯のインプラントでは、周囲の歯と調和するデザインにすることで、歯並びが良くなったように感じるケースがあります。
例えば、1本の歯が大きく傾いていたり、極端に小さい場合、インプラントでバランスを取ることで見た目の改善が期待できます。

インプラントでは根本的な歯並び改善はできない

一方で、インプラントは矯正治療のように歯を動かす治療ではないため、ガタガタの歯並びを直接整えることはできません。
例えば、歯列全体が乱れている場合、インプラントを入れても他の歯の位置が変わるわけではないため、歯並び自体が改善することはありません。

 

インプラントが原因で歯並びが悪くなる可能性はある?

インプラントの位置が悪いと、周囲の歯に悪影響を及ぼす

インプラントを適切な位置に埋め込まないと、隣の歯とのバランスが崩れ、結果的に歯並びが悪くなる可能性があります。
特に奥歯にインプラントを入れた場合、噛み合わせが変わることで前歯の歯並びに影響を与えることもあるため注意が必要です。
また、インプラントが原因で噛み合わせの高さが変わると、顎のズレを引き起こし、顔のゆがみや顎関節症のリスクが高まることもあります。

周囲の歯がインプラントに押されて移動することも

通常、天然の歯は少しずつ動いていく性質があります。
しかし、インプラントは骨に固定されているため動きません。
そのため、周囲の歯がインプラントに押されるような形で移動し、結果として歯並びが変化することがあります。
特に、もともと歯並びが乱れている場合や、抜歯後に放置していた期間が長い場合には、インプラントを入れた後に歯並びの変化を感じるケースが多くなります。

 

インプラントと矯正治療を組み合わせる選択肢

インプラントと矯正の併用で理想の歯並びに

「歯並びも治したいし、インプラントも必要…」という場合、矯正治療とインプラント治療を組み合わせることで最適な治療計画を立てることができます。
例えば、矯正治療で歯並びを整えてからインプラントを入れることで、より自然で美しい仕上がりになります。

矯正治療を先に行うメリット

矯正治療を先に行うことで、歯を正しい位置に移動させた後に、適切な位置にインプラントを埋め込むことができるため、結果的に歯並びのバランスが整います。
また、矯正によってインプラントのスペースを確保しやすくなるため、噛み合わせの調整もスムーズになります。

 

インプラントと矯正の目的の違い(根本治療 vs. 機能回復)

インプラントは失った歯を補う治療

インプラントは、虫歯や歯周病、外傷などで歯を失った際に、その機能を回復させるための治療法です。
顎の骨にインプラント体を埋め込み、その上に人工歯を装着することで、天然歯と同じような噛み心地と見た目を再現できます。
しかし、インプラントは歯を動かすことができないため、歯並びを根本から改善する治療ではありません。

矯正治療は歯並びと噛み合わせを整える治療

矯正治療は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正を用いて、歯の位置を徐々に移動させ、歯並びや噛み合わせを改善する治療法です。
歯並びの悪さが原因で噛み合わせに問題がある場合や、歯磨きのしにくさから虫歯や歯周病のリスクが高まっている場合に有効です。
矯正は時間がかかる治療ですが、歯並びを整えたい場合には唯一の根本的な治療法といえます。

 

インプラント治療と矯正治療の費用・期間・適応条件の比較

治療費用の比較

インプラントの費用は、1本あたり30~50万円程度が相場です。
一方、矯正治療の費用は、30~150万円程度と幅があります。
矯正は治療の種類によって価格が変動し、ワイヤー矯正は100万円前後、マウスピース矯正は80万円前後が一般的です。

治療期間の比較

インプラント治療は、約半年~1年程度の期間が必要ですが、矯正治療は半年~3年かかることが一般的です。
インプラントは手術を伴うため、骨と結合するまでの時間(オッセオインテグレーション)を考慮する必要がある一方で、矯正は歯を動かすために時間がかかります。

インプラントと矯正の適応条件の違い

どちらの治療が適しているかは、歯の状態や治療の目的によって変わります。

  • ・インプラントが適しているケース:歯を失っている、噛む機能を回復したい、周囲の歯に負担をかけたくない
  • ・矯正治療が適しているケース:歯並びが悪い、噛み合わせを改善したい、歯の位置を動かしたい

 

矯正とインプラントを併用できる?併用治療のメリット・デメリット

矯正を先に行うメリット

矯正治療を先に行うことで、歯を適切な位置に移動させた上で、最適な位置にインプラントを埋め込むことができるため、より自然な仕上がりになります。
歯並びが整った状態でインプラントを入れることで、噛み合わせのバランスも改善され、長期的に安定した口腔環境を維持しやすくなるのもメリットの一つです。

 

矯正を先に行うべき理由とそのメリット

インプラントは固定されるため、後から矯正が難しい

インプラントは顎の骨に固定されるため、埋入後に矯正で位置を調整することは不可能です。
そのため、まず矯正治療で歯並びを整え、その後にインプラントを入れる方が適切な位置に埋め込むことができ、見た目や噛み合わせのバランスも良くなります。
特に、矯正で歯の移動が必要な場合は、インプラントを先に入れてしまうと治療が制限されるため、注意が必要です。

 

すでにインプラントがある場合に矯正はできるのか?

インプラントがあっても矯正治療は可能

すでにインプラントを入れている場合でも、矯正治療を行うことは可能ですが、治療計画が制限されることがあります。
インプラントは動かせないため、他の歯を動かす際に影響を受ける可能性があります。
そのため、インプラントを支点にして矯正を行う方法や、他の歯を動かしてバランスを取る方法を検討する必要があります。

矯正治療による調整が難しいケース

インプラントの位置が噛み合わせや歯列全体のバランスに影響を与えている場合、矯正治療を行う前にインプラントの除去が必要になることもあります。
特に、インプラントの位置が将来的な矯正計画と合わない場合は、一度除去して矯正を行い、治療が完了した後に再度インプラントを入れることが推奨されます。

矯正装置の装着に制限が出ることもある

インプラントがある場合、ブラケットやワイヤーの装着が難しくなることがあります。
また、マウスピース矯正を希望する場合でも、インプラント部分の歯が動かせないため、治療計画の調整が必要になることが多いです。
そのため、事前に歯科医師と十分に相談し、最適な矯正方法を選択することが重要です。

 

矯正せずにインプラントを入れると後悔するケース

インプラントの位置が悪く、噛み合わせが崩れる

矯正治療を行わずにインプラントを埋入すると、噛み合わせが合わず、長期的に歯のトラブルを引き起こす可能性があります。
例えば、歯並びが悪い状態でインプラントを入れると、隣の歯との間に不自然な隙間ができたり、噛み合わせが悪くなってしまうことがあります。

見た目のバランスが悪くなる

インプラントは、一度埋め込むと簡単に位置を変更できません。
そのため、矯正をせずにインプラントを入れてしまうと、最終的な仕上がりが不自然になることがあります。
特に、前歯のインプラントを考えている場合は、歯並びを整えた後にインプラントを入れることで、より自然な見た目を実現できます。

インプラントの寿命が短くなる可能性がある

インプラントを適切な位置に埋め込まないと、噛み合わせのズレによって過剰な負担がかかり、インプラントの寿命が短くなる可能性があります。
長く安定した状態を維持するためには、噛み合わせや歯列全体のバランスを考慮した治療計画が不可欠です。

 

自身の歯についてお悩みの方はお気軽にご相談ください。
少しでもお役に立てれば幸いです。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

監修者

小林 弘樹 | Hiroki Kobayashi

日本大学歯学部卒業後、日本大学歯学部附属歯科病院に入局、その後に大崎シティデンタルクリニック、高輪クリニック、麻布シティデンタルクリニックに勤務、
2017年ココロデンタル恵比寿開業、2021年ココロデンタル西麻布開業

【略歴】
日本大学歯学部 卒業
日本大学歯学部付属歯科病院
大崎シティデンタルクリニック
麻布シティデンタルクリニック
ココロデンタル恵比寿開業
ココロデンタル西麻布開業

 

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